今後やりたい事の為に部屋の掃除をしていますと、えらく懐かしい物が出てきました。

    

2006年にイタリアのトッレデルラーゴで行われたプッチーニフェスティバルに堺シティオペラの関係で参加した時の写真です。堺シティオペラは「蝶々夫人」を引っ提げて行きました。当時私は23歳になる頃だったでしょうか…
歌う役ではなく、助演(演技のみ行う人)として同行していました。

1枚目はタイトルロールである蝶々夫人の花嫁行列を先導する提灯持ちにメイクしてもらっているところ。
2枚目は2幕で登場するヤマドリ公の書生です。

この頃やたら鬘を付ける事が多かったですが、特に1枚目のしっくり感が半端ないですね。
鬘メイクさんからも絶賛されました。「こういう鬘を付ける為に生まれてきたような顔だね」と(笑)
太秦映画村や戦国時代村に紛れてても分からんな、これ。

因みにオペラ「蝶々夫人」(1904年2月17日初演)の作曲家であるジャコモ・プッチーニ(1858年12月22日 – 1924年11月29日)は来日経験がないのにこの作品を作曲しています。
書物で読んだり、誰かから話ぐらいは聞いたかもしれませんが、当時の事ですから圧倒的な情報不足ですよね。
現代でもよく公演される名作の1つですが、話の舞台は日本。家の中では履物を脱ぐのに、外から家に上がる際に履物を脱ぐ時間の猶予があまりなかったり(舞台の大きさや演出によっても左右されます)
ミレッラ・フレーニが蝶々さん、プラシド・ドミンゴがピンカートンを演じているDVD作品(舞台映像ではなく、映画・ドラマ仕立て)を観ると突っ込み処満載過ぎる物もあります。(歌唱は素晴らしいと思います)

オペラは話が腑に落ちない作品も沢山ありますが、それを補って余りある曲の魅力が詰め込まれている物がほとんどです。特にプッチーニの作品は有名で「あー!聴いた事ある!」というアリア(独唱曲)が多いです。蝶々夫人の「ある晴れた日に」もその一つではないでしょうか。
また、プッチーニ作品は話が分かり易く、お涙頂戴物も多く、オペラ初心者の方にも取っ付きやすくオススメです。

私は高校1年生の時に「ラ・ボエーム」を生で観ました。
オペラに興味を持ったのは正にこの時です。
3幕の4重唱…二組のカップルが別れようと歌う重唱・一組は仕方なく、もう一組は喧嘩しているのに舞台上で一つの音楽になっているという構想と構造に感激したのを覚えています。

映像でも沢山残っていますが、是非とも生で観て下さい。ライブはやはり違いますよ!

講師出演演奏会情報でも告知していますが、2020年の2月にオペラに出ます。2018年の6月に大阪北部地震で公演中止となってしまったリベンジです。(指揮者・演出家・一部演者は変わります)

関西二期会・第92回公演
「カヴァレリア・ルスティカーナ」及び「道化師(パリアッチ)」
2020年2月23日(日)
14時開演
東大阪市文化創造館
(2019年9月OPEN)
東大阪市御厨南二丁目3番4号
近鉄奈良線八戸ノ里駅 北約200m

詳しくはこちらのページへ
ブログ内「関西二期会 第92回オペラ公演「カヴァレリア・ルスティカーナ」「パリアッチ(道化師)」

さて、色々書いてきましたが、何の為に掃除していたかと言いますと、今後時間を見つけてYouTubeでの動画配信できたらなと考えています。題材は西口音楽教室での有料コンテンツである「楽典」を・・・と言いたいところですが、この「楽典」に至るまでに知っておかないとワケが分からない事が多過ぎます。
私が小中学生の頃ならまだしも、現代の学校教育で使用される音楽の教科書を勉強する程度では(先生の腕と授業内容にもよりますが)「楽典」の「が」の字ぐらいにも成らないかと思います。

一瞬、自分がもっと簡単で誰しもが楽譜を読めるようになるような楽典本を作るか!?とも思いましたが、これ動画でやった方が早いし分かり易いんじゃ?と思った次第です。
ギターの方はコードを覚えてそのまま弾けば演奏できるようなTAB譜なんかもありますが、普通の五線譜も読めれば鬼に金棒、曲の理解も深まり・早まります。
9月以降は中々身体の空く時間がなく、いつになるやらといったところですが準備は進めていますのでお待ちいただければ幸いです。