前回の続きです。

「聴き手とプレイヤーのギャップ」から「声のマッピングを聴き取る」っていうところですね。

正確に言うと「声を聴き取る」と言うよりは、
「プレイヤーの筋肉の動きを見聞きする」と言う方が近いです。

どのような準備をし、どういう心持ちで、どのように出そうとしたのか…
その結果どのような声になったのかを見聞きする。
・当人がどうやろうとしたのか
・どういう感覚を得たのか…

そして、当人はどういう性格なのかによって選ぶ言葉を考えます。
このTry&Errorを繰り返しながらBetterを目指します。

残念ながらイデアにはいきなりは辿り着けません。
結構筋力が必要ですし、またその筋肉を程よい力加減で効率的に動かせるようにするには根気と時間が必要です。
何せこの筋肉系はスポーツで使う筋肉とは別物の部分が多いです。
スポーツで凄く器用に身体を扱う人が歌えるのかと言うとそうとは言えないです。運動神経は関係しているように思いますが^^;

因みに自身がノッてる状態で歌えている時はスピードを落とさずに走りながら障害物競争しているような感じがするんですよね。
先がクリアに見えていて、物の輪郭もくっきり見えて、視力が良くなる感覚すらあります。所謂「ゾーン」ってやつでしょうか。

Ideaにならないからと言って落ち込む事はありません。
TryしてWorseになる事もあります。
さっきと何が違ったのか…
・心持を変えたのか
・準備段階で失敗したのか
・集中力・体力切れなのか
・単なる凡ミスかetc.
分析をしてどうするかを判断します。

このように感覚と事実のズレを埋めていきます。

上手く行ってる時にスパッと練習を止めるのも実は良いトレーニング方法です。同時にどうしても上手くいかない時は悪い癖が付く前に止めて休む方が良い事もあります。

しかし、これを自分でやるのは至難の業です。
いくら鏡があって姿を見ながらやっても、優れた録音機器があっても
どうやったって生の自分の声を聴く事はできません。

え?聴こえるよ?と言う方、それは気のせいです。
自分の声は周囲に反響して返ってきた声と骨振動を合わせて聴いています。
録音機器が一番近いでしょうが、やはりデジタル処理された音です。
だから自分の声を録音したので聴くと「え?これ自分の声?何か変」ってなりますよね?アレです。自分の聴こえてる声と周りの人が聴いている声は違うのです。

なのでやはり「耳を持った人に聴いてもらう」と言う事が何れかのタイミングで必要となってくると思います。
独学も勿論アリです。時間と労力が凄く掛かるでしょうし、かなりのセンスを要するとは思いますが…。

最後に現段階の自分が一番大切だと思う事を…

しょうもない事に動揺せず、心乱されず、気持ち良く過ごす事!

プロは機嫌悪くてもバレないような技術も持っているでしょうが、やはり機嫌悪くプレイするのは心地悪いですからね。