前編の深堀り内容となっています。
先ずは前編をご覧になった上でご視聴下さい。

※動画の6:47辺りで「合計6に…」と間違えて言いました。
「合計9にならないといけないので」と言いたかったのです。
(テロップでも訂正しています)

動画内容要約
今回は派生音を含む音程の判別です。
どこの音からスタートしてもどこの音で終着しても考え方は同じです。
派生音が含まれていたとしても先ずは幹音に戻して度数を数えて下さい。
その後、臨時記号の関係を考慮して導き出します。

例1)♯ファ→♭レ
①幹音に戻して数える ファ・ソ・ラ・シ・ド・レで6度。
②幹音同士の6度なら長なのか短なのかを判別する。
ファ→レは長6度(シドの部分短2度が一度だけ挟まるから)
③元の問題の臨時記号を当てはめる。
ファに♯(底上げされるので幅が狭まる)→短6度、
レに♭(天井が下がるので更に幅が狭まる)→減6度
よって♯ファ→♭レの音程は減6度
上記のように段階を踏んで考えます。

要注意
上記の例題と異名同音だとすると鍵盤の弾く位置は同じでも意味合いが異なります。

例2)♯ファ→♯ド(♯ドと♭レは異名同音だが、音程の問題の場合は別物になる)
①幹音に戻して数える ファ・ソ・ラ・シ・ドで5度
②幹音同士の5度なら完全なのかどうかを考える。
ファ→ドは完全5度(シドの部分短2度が一度だけ挟まるから)
③元の問題の臨時記号を当てはめる。
ファに♯(底上げされるので幅が狭まる)→減5度
ドに♯(天井も上がるので幅が広がる)→完全5度
よって♯ファ→♯ドの音程は完全5度

例2の問題の場合は③まで考えなくとも、②の段階の時点でどちらも♯が付くので、
幅は動かないと分かるので即完全5度と分かりますね。

このように異名同音の場合は解答が変わってしまいますので
勝手に問題を読み替えないようにしましょう。
同じ音のはずなのに、楽典上全く別の意味を持つ事となります。
これは今後の調性の問題でも絡んできます。
基本に忠実に、幹音で数えた際の度数を変えてしまわないように気を付けて下さい。

音程の転回
上記の例題1を転回すると
♭レ→♯ファという問題になります。
この解は増3度です。確かめてみましょう。
レ・ミ・ファで3度。→幹音のままでは短3度(ミファに短2度が挟まるので)
レに♭→幅が広がるので長3度、
ファに♯→更に幅が広くなるので増3度。
よって♭レ→♯ファは増3度、#ファ→♭レと増・減が入れ替わり
度数は合計で9です。9-6で3になっていますね。

例題2の転回
♯ド→♯ファは完全4度になります。
ここまで理解出来ている方は検証するまでもありませんね。

音程の問題は算数で言う処の加減法(足し算・引き算)に当たります。
疎かにせずキッチリと押さえましょう。

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